子供たちに科学の楽しさを知ってもらおうと、体験型のサイエンスショーが一同に集結したイベント「青少年のための科学の祭典 in 北海道 2015」が先日、東海大学札幌キャンパスで行われました。
小4から始まった学校のクラブでは理科部に入部するというインドア派な息子を誘って参加してみることにしました。
会場の東海大学札幌キャンパスでは同日、建学祭とオープンキャンパスも並行して行われていたようです。
会場に入ると、子供たちだけでなく大人の好奇心も刺激するような実験ブースがずらっと並んでいました。
地域の科学館などでおこなわれている科学実験ショーは以前にもなんどか参加したことがありますが、そういった場所では1日一つか二つのショーで時間通りに並んでようやく参加できる感じです。
ですが、ここでは縁日のようにブースが並んで自由に参加することができます。
3Dプリンター
一番に子供の目を引いたのが、今流行りの3Dプリンター。生で見るのは初めて。
ここではモデリングの様子をじっくり見たり、出来上がった3Dモデルを持ち帰ることもできます。
黒いボックスの3Dプリンター、お値段約30万だそうです。
最近、低価格の3Dプリンターも登場してお手軽になっています。
安いタイプのものと何が違うのか気になって訊ねてみると、低価格のものはドットがまだ荒く細かいデティールには不向きなのだとか。
イメージを滑らかに出すにはやはり30万くらいのものがベストのようですね。
超電導実験
次にやってきたのはリニアモーターでおなじみの超電導のコーナー。
常温では何の変哲もない黒い金属に低温の液体窒素をかけ、レールの上で浮かせるサイエンスショーです。
子供たちにもわかりやすい説明で超電導のしくみを丁寧に解説してくれていました。
燃料電池実験
燃料電池実験教室では食塩水を使った電気分解で酸素と水素を取り出す実験です。
まず初めに電池を使って電気分解を起こします。
水溶液に浸した鉛筆の芯からぶくぶくと泡が出てくるのが酸素と水素。
こんどは電池クリップをはずして音の鳴る回路を取り付け水溶液から電気が流れてくるか実験します。
水素と酸素が水に戻ろうとするときに電気が起こる仕組みです。
実験はシンプルですが、燃料電池自動車と構造は同じです。
真空実験
「所さんの目が点」にも登場した、サイエンスショーチームのコーナー。
番組では白い花を真空に入れると透明になる実験を見せてくれました。
色つきの花の場合は色素によるものなので真空でも変化はありませんが、白い花の場合、花弁を構成する細胞膜の内側に空気が含まれているため光の反射で白く見えています。
その花を真空にすると細胞がペチャンコになり白い花は透明に変化してしまいます。
その他、お菓子の袋やマシュマロを真空状態にするとどうなるか・・想像を交えながら楽しく見せてくれました。
砂場プロジェクター
砂の高さに反応して等高線を描き出すプロジェクションマッピングの砂場。
子供たちが砂で山を作ったり谷を掘ったりします。
それに合わせて色分けされた等高線がリアルタイムで変化していきます。
未来の砂場のイメージでしょうか。子供たち、かなりハマっていました。
電子ホタル
紙の基盤でつくる電子工作体験です。
5枚の電子回路をホッチキスで止めてチップを刺しこみ、暗い所で光る電子ホタルをつくります。
小4にはまだ無理でしょう、と思ったのですが本人やる気満々。
電子回路とか少年は好きですね。
細かい作業と根気がかなり必要です。
電子回路を紙の上に描くペンがあることを初めて知りました。
滝川洋二先生のおもしろサイエンスショー
テレビでもよく見かける先生です。
「世界一受けたい授業」や「名探偵コナン」にもアガサ博士の同僚としてアニメの中で特別出演したこともある先生です。
今回は「不思議なバランス」のサイエンスショーを見せてくれました。
手元に配られたペンと厚紙を使って微妙なバランスに挑戦です。
先生は小さい頃からこういった遊びが大好きだったそうです。
科学実験コーナーはこのほかにも2~30はあったでししょうか。
全部はまわりきれませんでした。
こちらに2015年度パンフのpdfがあります。
来年もあるのかな?今度は初日からじっくり参加してみたいです。